「気づくの遅っ!!」
ほぼボケだった正輝が、黒川先生に突っ込んだ。
おおう、珍しい。
「うわぁ!!ホントだ!!ど、どうしたんですか!?あの髪は!?服は!?」
校長先生も、真面目モードからお気楽モードへと切り替わってしまった。
そんな・・・、今から話をする所で。
今更気づかれてもなぁ・・・。
「まぁ、自分のことは、後でいいッス。いや、今から話す、蒼井のことについて聞いていれば、だいたい分かると思いますよ」
とりあえず、笑って返す。
「あぁ、そうですね。すいません・・・」
また、校長先生は、真面目な表情に戻った。
ホント、色々な表情するなぁ、校長先生。