「どうかしたんスか?」
年上なのに、なぜか敬語。
まぁ、それは黒川先生なりの口調か。
「いやぁ・・・まぁ・・・深刻な話なんですけど、もう終わったって言うかー・・・?」
どう答えていいか分からなく、疑問系で返した。
「はぁ・・・」
「黒川先生は、水泳部に行ってたんですか?」
亜子ちゃんは、また優しく微笑んで、黒川先生を見つめた。
「いやぁ!!えっと、自分、す、水泳部の部員と一緒に泳いでたっつーかぁ!?」
照れた様子の黒川先生は、俺と同じように疑問系で返した。
「へぇー・・・やっぱり、熱心ですね」
亜子ちゃんは、飲み終えたコーヒーを、一度自分の机においた。
「いやぁ、全然熱心とか・・・そういうんじゃないんスよ!?」