職員室の中には、誰もいなかった。 「・・・あれ?」 「誰もいないねー」 「トイレかなんかじゃないですか?」 誰もいないのに冷房がついている。 やはり、誰かがどこかへ行っているのだろう。 「まぁいいじゃん。はい、京ぴょん電話ぁー♪」 「分かってるよ!!お前せっかちすぎ!」 ちょっとぐらい待ってくれたっていーだろーが。 正輝から、教頭の机においてあった電話機を受け取った。