「はぁ・・・」
負けたもんは負けたんだ。
しょうがない、そう小さくつぶやき、学校へと向かって歩いた。
「勇気を出せ!京ぴょん」
「うるさい」
「頑張ってね」
「黙れ」
「「・・・・・」」
少々苛ついている京をよそに、正輝は亜子の耳にぼそりとつぶやいた。
「・・・京ぴょん、怒ってるねー♪」
こんな苛立っている京の前で、よく笑って言える。
やはり、それは昔からの幼なじみと言うことだからなのか。
ふと、亜子の頭に素朴な疑問が浮かんだ。
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