「・・・ねぇねぇ。誰か電話する?」
「な、それはだな・・・」
やはり、校長に電話と言うのは、緊張する。
まだ入ったばっかの、できたて教師が、校長と話をする、と言うのはかぎりなく少ないことである。(ほとんどベテラン先生に任せているから)
しかし、この場合、絶対に誰から電話をしなければならない。
生徒の問題であるからだ。
「はぁ・・・よっし、ジャンケンだ」
「えー!?京ぴょんいいの!?」
「あ?男に二言はねぇぞ」
「・・・じゃあ、やろうか」
亜子ちゃんのその言葉を最後に、俺たちは今から決死の戦いとなる。(おおげさ)