すると京は、ベンチから立ち上がり、処置室へと向かっていった。





「京ぴょーん!俺たち、蒼井っちの叔母さんとこいるから、京ぴょんは蒼井っちのところ行ってねー♪」




「はぁ?」





普通、担任の俺じゃねーの?





「篠川さん!急いでくださーい!」





「あ、はぁ・・・」






くっそ、しょうがないか・・・。





駆け足で、京は処置室の中へと入っていったのであった。














「たいした傷じゃないので大丈夫です。顔の方は、傷が残ると思いますが、1ヶ月もすれば、かさぶたとなってはがれますよ」






30代前半であろう女医が、そう言って、俺の治療?は終わった。