そして仕事が始まった。

もちろん教えてくれるのは高校生たち。


「なんかスイマセン。年下なのに教えるとか…」


さっき話しかけた女の子が遠慮がちに言う。


「そんな〜年とか関係ないですから!センパイって呼んでもいいですか?」


あたしは少しだけふざけていった。


「あはは。あたしは高橋美那です。みっちゃんって呼んでください!!」


「わかりましたっ」


「じゃあ…春野さんは…もえさんでいいですか?」


「なんとでも呼んでくださいっ」


あたしは「もえさん」と呼ばれることになったのだった。