ボケッーとしたまま放課後になった
「奈美」
クラスのドアの横に
ニコッとわらう
早瀬雪。
「帰えんぞ」
私の腕を引っ張る柳下
雪のいるドアに向かっていく
あきらか不機嫌な柳下
微笑みもない
ただ無表情
「奈美待てよ」
私のうでを掴む雪