「わかったよ。ちょっと待ってね。」


あいにく冷蔵庫の中には乏しい材料しか残っていなかった。


「ん〜、お弁当作るには材料が足りないね…。」

「そう…。ならいい。」


がっかりしたように立ち去るエマが可哀想になって、材料をかき集めた。

何か出来ないか…。
卵に、鶏肉が少し、あとはミックスベジタブル…。


う〜ん…。


そうだ!


「オムライス風おにぎりでよければ作れるよ?」

「オムライス風おにぎり?」


「うん!チキンライスを薄焼き卵で包むの。これなら簡単だし、見栄えもいいよ!」


アタシの提案に、エマの顔がパァッと輝く。


「それでいい!うん、美味しそう!」


さっそく2人で料理に取りかかった。