「プッー!やっぱりねぇ!」


「何よ!じゃぁエマは違うって言うの?」


「当たり前じゃん?」


あっ…そう…。


あまりにも、当然!と言わんばかりに答えるエマに返す言葉がない。


「利香姉の彼氏は真面目そうだもんね?でもね、男の子なんて頭の中はその事でいっぱいなの。1人Hを軽蔑してるようじゃ、そのうち振られるかもね?」


エマは勝ち誇ったような顔をしてアタシを見た。


「成宮君はそんな事しないし、アタシ達は純愛してんだから!二股してるエマとは違うの!」


アタシの反逆なんて何のそのと言わんばかりに、エマはシカトした。


「ちょっとどいてよ!いつまでここにいるつもり?アタシ、まだやる事たくさんあるの!」


ネコを追い返すようにキッチンから追い出そうとすると、エマはアタシの前に立ちはだかった。