｢信じらんない…。そんな事してたなんて、不潔だよ！汚らわしい！あいつ〜！｣


寿一が汚らしく感じて、鳥肌が立った。


｢あのね、それって生理現象でしょ？当たり前の行動なの！｣


｢だって、うちにはまだ小さい大貴だっているんだよ？悪影響じゃない？｣


エマは大きなため息をつきながら髪の毛をアップにくくり直した。


｢悪影響って、いずれは男の子なら通る道でしょ？それを汚らしいとか、不潔だとか、そんな目で見る方がよほどどうかしてる。男の子と女の子の体は違うんだから。｣


｢大貴は絶対にそんな事しないもん！｣


まだ納得のいかない顔をしてるｱﾀｼを見て、エマは両手を上げた。


｢利香姉ってヴァージン？｣


｢えっ？あ、当たり前じゃん！｣


まさか妹にそんな話しをされるとは思ってなかったからｱﾀｼはびっくりした。