「お前、成宮の事まだ好きなの?」


優が真剣な目でアタシを見つめる。


なんて澄んだ目をしてるんだろう。
男の子なのにすごく綺麗な顔…。


優のドアップに見とれる。


「なぁ、どっち?好きなのかよ?」


優がアタシの乱れた髪の毛に触れようと手を伸ばした。


「んなわけないじゃん!」

そう言いながらパッと起き上がる。


あのまま近い距離で話し続けていたら心臓の音が聞こえてしまいそうだったから…。