「あのさ、お前、本当にあの2人の事、今日まで気づかなかったわけ?」

「まぁ…。」


アタシも真似をして雑草を引っこ抜く。


「ふーん…。」


「ふーんって、もしかして優は知ってたの?」


ブチブチ…。


草花の長い根っこが土から顔を出す。


「なんとなくな…。」


「うそー?!いつから?」


「ぶっちゃけ、初めてお前とたこ焼き奢るって言った日、あの時、千草と成宮が公園にいた。その辺りからかな?怪しいなって…。」


「だからあの日、たこ焼きやめたんだ。」


「そうゆう事!」


草の生えた土手に優が仰向けに寝ころがった。