「俺、利香が家族のために頑張ってるとこ、すげぇ尊敬してた。同い年なのに、しっかりしてるなぁって。家族の話しを嬉しそうに話す姿が好きだった。最初はそこに惚れたんだ。だけど、放課後にゆっくり話す事もできない、デートとできない…。そんな日々が続くにつれて、何のために付き合ってるのかわからなくなった。家族と俺、どっちが大切なんだろう?って…。」
「そんなのムチャクチャだよ!だって…。」
「比べる基準が違うって言いたいんだろ?自分でもよくわかってる。」
成宮君は千草の方をチラチラと気にしながらもアタシとしっかり向き合ってくれてた。
その真っ直ぐな眼差しに、アタシの方が負けそうになってしまう。
かつてない程真剣な顔をした成宮君。
こんな一面を、こんな状況で見る事になるなんて皮肉だな…。
「そんなのムチャクチャだよ!だって…。」
「比べる基準が違うって言いたいんだろ?自分でもよくわかってる。」
成宮君は千草の方をチラチラと気にしながらもアタシとしっかり向き合ってくれてた。
その真っ直ぐな眼差しに、アタシの方が負けそうになってしまう。
かつてない程真剣な顔をした成宮君。
こんな一面を、こんな状況で見る事になるなんて皮肉だな…。