「ひどいよ!千草も成宮君も。そういう事ならコソコソしないで堂々とアタシに言えば良かったじゃない?アタシの事応援してる振りしてさ!成宮君だってそうだよ!受験生だから別れようなんて…。千草が好きならそう言えば良かったじゃないの!嘘つき。」


涙が流れた。


千草の態度がおかしくなったのは、きっと成宮君が原因だろう。


ストラップの事といい、菜々子の助言といい、疑わしい点はいくつかあった。


それでもアタシは千草を信じたかった。


千草がアタシを裏切るはずなんかないって…。


なのに、全ての点と点が繋がってしまった。


アタシはいつから2人に裏切られていたんだろう。

千草がアタシに嘘をついていた事が悲しい。


ううん…。


親友でありながら、千草の気持ちに気づかなかった自分が情けない。