大口を開けてたこ焼きを頬張るアタシを見て、優は満足そうな顔をしている。


「な、何?」


「いや〜、でけぇ口だなぁと思って!」


「うわ!最低!もういらない!」


たこ焼きが入ったパックを優に突き返すと、優は「冗談だよ!」って笑った。


優といるとやっぱり楽しい。


気持ちが和み、楽になるし、嫌な事も忘れられる。


色んな事を話したくなる。


家庭内でのゴタゴタや、人とは違うママの恥ずかしい話しまで、優なら笑って話せる。


この関係がずっと続くなら、友達って言うのも悪くないかもしれない。




この時アタシは、恋人とか、友達とか、幼なじみとか関係なく、優の近くにいたいのだと気づいた。

どんなカタチであれ、優がいればそれでいいや。

そう思ったら、意識してソワソワしていた自分がバカバカしく感じた。