「じゃあさ、タコ公園でたこ焼き食いながらまったりしようぜ?前奢るって言った約束、やっと果たせるわ!」


「そうだね!あんなにたこ焼き、たこ焼き言ってるのに、まだ一回も食べてなかった!」


「たこ焼き」と聞いてアタシのテンションがあがる。そして、変わらぬ優の態度にもホットしていた。

自分で避けておきながらも、優に嫌われたくないという矛盾した思いがあったから、普通に話せる事が嬉しかった。


タコ公園に着くと、アタシたちはベンチに座ってたこ焼きを頬張った。


「あちちち!」


「でも美味しい!」


炎天下の下で食べるアツアツのたこ焼きは、なぜかとても美味しかった。

「やっぱかき氷にすればよかったかな?」


「ううん!アタシ、たこ焼きがずっと食べたかったんだ。美味すぎ〜!」


ずっと食べたかった。
優とたこ焼きを。
だからかな?
いつもの何倍も美味しく感じるのは。