「ちょうどいいや。お前も一緒に来て」 な…?! 殴られるかもしれないのに行くわけないじゃん! 「いやです!」 「いいから来いって」 あたしはユウに腕を捕まれ,そのまま階段をかけおりた。 チャイムの音が聞こえたような気がした。 春の陽気とユウの手につつまれて,あたしの中で何かが変わろうとしていた。