あたしが屋上へ戻ると



ユウと呼ばれる人はどうやら熟睡している様子だ。



近づいて足を蹴ってもぴくりともしない。



おまけに口をあけて微妙にヨダレを垂らしている。



「きたな…」



あたしはユウを冷ややかに見つめてつぶやいた。