あたしは翌日、学校をサボった。
学校なんかより、皋の方がずっと大事だと思ったから。
それに、昨日あんなことが有ったから、具合はもう良いのかとか、色々気になることも有ったし、何より───……
皋を蝕んでいる病気が、何なのかを知りたかったから。
あたしが皋と仲良くなったのは偶然だし、きっとあの日が無ければあたしは脱け殻のように、毎日死んだように生き続けていた。
今でも、「生きていても仕方がない」と思うときはある。
けど、皋に会いたくて、
皋に触れたくて、
皋と喋りたくて、
あたしは今を生きてる。
制服を着て鞄を持ったあたしの足はそのまま真っ直ぐ、病院へと向かっていた。