夕飯はほとんど口に入らなかった。

マズかったって訳じゃないんだけど
体が受け付けなかった。


「ごちそうさま。」

「憐、学校はどうだ?」

「園長、転校1日目なんだからなにもわかるわけないじゃない。」

「部活は入んないのか?」
1つ上の優(ユウ)が言ってきた。

「入っても意味なし。正直、時間の無駄。」

「そうかな…」

「そう。少なくとも私にとっては…」

「俺はバスケ部の期待のエースだけどな!!」
優は校内でも結構有名人。

「おめでとうございます。」

「相変わらず冷めてんなー、憐は。」

「ありがと。」