咲夜くんの話を聞いて、自分を重ねた。


「私…実は剣道やってたんだ…」

「!!」

「結構、強かったんだよ!!私っ!!」

「……」

「でも、事故で一生剣道できなくなっちゃった……」
あえて誰が起こした事故とは言わなかった。

でも、涙が止まんなくなった。


咲夜くんは黙って、私が泣き止むまで隣にいてくれた。