「早く行こうぜ?」



雅也君は手招きをする。



「おう…!でも…」


そう言って、絋は私の顔をチラッと伺う。



「あ…私の話は…いいから、早く菜々ちゃんのところに行って来なよ!せっかく話せるチャンスなんだから!」



絋の背中をポンと押した。


私のことは…また明日でもいいし…。