私の家が近づくと、お互い少し恥ずかしくて、繋いでいた手を離した。



「あっ!莎矢〜っ!」



坂道を上りきると、私たちに気付いた果織が駆け寄ってきた。



「ごめんね。せっかくみんな来てくれてたのに、途中でほったらかしにしちゃって…。」



「いいよ!絋と一緒ってことは、ちゃんと会えたみたいだね。良かった…。」



果織は、ほっとしたみたいだった。