「でも、昨日…出発する日のこと聞いて、茫然とした。あまりにも急でさ…。莎矢とあと一日で会えなくなる…。そう思ったら、体が勝手に動いて、気付いたら莎矢のところに行っていた…。」




「ごめんね…私がちゃんと言わなかったから…。」




「いや…、むしろ謝らなきゃいけないのは俺の方だから。」



絋は私をギュッと強く抱き締めた。