「なんか胸がすごく苦しくなって、誰かに掴まれいるみたいな感覚がした。莎矢と会えなくなるんだ…って思ったら、胸が熱くなったんだ…。」



そうなんだ…。



「それで、放課後…小野瀬さんと一緒に歩いていても気持ちがモヤモヤしっ放しだった。」



「楽しかったんじゃなかったの…?」



「楽しいとは言ってないだろ?“ああ”としか言ってないよ。」



そういえばそっか…。



あの時は照れてると思ってたんだ……。