「じゃあ、歌恋が食べりゃいいじゃん。」


「そんなにマズい?」

「食べてみなよ。」

言われて、味噌汁を啜った。


「マズッ!」

しょっぱ過ぎ…。

何でだろ!?


「歌恋さぁ…味噌入れ過ぎなんだよ。

少しずつ入れて味見しないと。」

「何で、幹太が知ってんの?」

「婆ちゃんが、ご飯作る時手伝ってるから覚えた。」

何か、あたし恥ずかしいかも…。

こんな小さい子供でさえお手伝いしてるのに、あたしは…。
親任せで、何も知らない…。