「どう?

あまりの美味しさに
言葉出ないとか?」
勝ち誇った様に、幹太に聞いてみた。


「マズッ!」


暫くの沈黙…。


「ご馳走様。」

幹太が椅子から離れ様とした時。


「ちょっと、待ったぁ~!!!」


「…何?」

「マズッ…てどういう事よぉ!

人が一生懸命作ったんだよ?

出された物は、きちんと食べる!

それって、食材に対して“有難う”って
感謝の気持ちだし、作ってくれた人に対しても“有難う”

なんだよ?」


決まったぁ!!

実は、これってママの受け売りなんだよね。


幼い時から、いつも聞かされてたもん。