「うん、分かった。でも、アイツには言わないでよ?

ハズいから。じゃあね?バイバイ。」


プチッ…


「はい。」

電話を終えた幹太が電話を持ってきた。
「んで、沢田君何だって?」

興味津々で聞いてみたが。

「教えない。」

撃沈した…。
やっぱりか。

「あっそう。」

夜、沢田君にでも聞くか。

「沢田のお兄ちゃんに聞いても無駄だからね。歌恋には教えないって、男同士のお約束してるから」

なぬっ。

幼稚園児のくせに、根回ししやがって。
抜かりはないのかぁ
つまんないのぉ。

沢田君もバイトでいないし、裕子は塾の夏季講習とかだし。
仕方ない。今日は、まったりするかぁ。