「だってぇ、沢田のお兄ちゃんが、告ってくれたから、歌恋は、ばら色の夏休みなんだし?」

「意味分かんないし…。

告らないし!」

ハアァ…。

沢田君、何とかしてぇぇ!?

そんな時、あたしの携帯が鳴った。

電話だ!

誰だ?

ディスプレイ見たら沢田君だ!

何て、タイミングいいんだ、あんたは。
「もしもし、陽介?おはよ。」

『もしもし、おはよ。ごめん、朝早く。どうしても、歌恋の声聞きたくてさ?』
はうぅぅ。

どんだけ、愛されてんの?あたし。

「陽介?助けてぇ~~!」

話しの内容を小さい声で説明すると、

『幹太に変わって?俺から話してみる』
やっぱ、いい人だぁ