―――一年前、 「結亜、お前の本当に好きな人は誰なんだよ。」 悲しみを滲ませた表情で、私を見つめながら言う彼氏。 なんか、妙にぎこちない。 「ちゃんと、涼君だけだよ?」 「本当に?」 「うん……」 それを言われたのは まだ、付き合って1ヶ月経たない頃の夏。