何よりも印象的だったのは、その瞳だった。

深い深い海の様な、サファイアを埋め込んだ様なその瞳

こんな人いたら、噂になってそうなのに―…。

自分が面食いだからか、いつの間にか体が止まっていた。

そのことに気が付いたのは男が目の前に来てから。



「…それは?」

「は…?」



やばい、ちょーカッコいい。

芸能人なんかより数百倍カッコいい。

なんてぼーっとしていると口の中のアメを取られた。