「怒るなら怒ってよ!!!!

っ…私キスしたんだよ!?

しかも元カレ!!!!

何でそんな冷静なの!!」




「何で?

だって日向を怒る必要ねぇだろ?

お前は悪くねぇんだから」



「…えっ?」





「お前は“キスした”じゃなくて“キスされた”んだろ?

だったらお前は悪くないんだよ?

ほらっ…泣くな?」



蓮が私に近づいて頬を伝う涙を優しく微笑みながら拭いてくれた


─ドキンッ


私は優しい蓮の行動にドキドキして

蓮の腕の中に思わず飛び込んだ


「…うぅ〜…っれん〜!!」



腕の中に飛び込むと強く抱き締めてくれた