そしてその日の昼。
俺は、それを話の肴に、星空や見由と一緒に、屋上で昼飯を食べていた。
空はからっと晴れていて、秋風が体に心地よい。
今日は珍しく朝に時間があったので、俺は手作り弁当を持参していた。
「おっ、祐介が弁当なんて、珍しいね」
「もしかして、穂波さんの手作り弁当ですか?」
勝手なことを言って、俺の弁当を興味津々で見てくる星空と見由。
しかし、ふたを開けた瞬間、彼女らのがっかりした表情が目に入った。
「なあんだ、違うのか」
ため息をつく星空。
「なんで断言するんだ」
「さすがに、穂波のお弁当でそれはないでしょ」
と言って、星空は俺の弁当を指差した。
その中身は、レトルトのミートボール。冷凍食品のポテトフライ。ごはん。終わり。
「君たち、偏見を持ってはいかんな」
もしかしたら、穂波だってこの程度の手抜き弁当を作ることもあるかもしれないではないか。
「でも、作ったのはお兄ちゃんなんですよねー?」
にこにこと笑いながら言う見由。
まあ、確かにその通りではあるのだが。
俺は、それを話の肴に、星空や見由と一緒に、屋上で昼飯を食べていた。
空はからっと晴れていて、秋風が体に心地よい。
今日は珍しく朝に時間があったので、俺は手作り弁当を持参していた。
「おっ、祐介が弁当なんて、珍しいね」
「もしかして、穂波さんの手作り弁当ですか?」
勝手なことを言って、俺の弁当を興味津々で見てくる星空と見由。
しかし、ふたを開けた瞬間、彼女らのがっかりした表情が目に入った。
「なあんだ、違うのか」
ため息をつく星空。
「なんで断言するんだ」
「さすがに、穂波のお弁当でそれはないでしょ」
と言って、星空は俺の弁当を指差した。
その中身は、レトルトのミートボール。冷凍食品のポテトフライ。ごはん。終わり。
「君たち、偏見を持ってはいかんな」
もしかしたら、穂波だってこの程度の手抜き弁当を作ることもあるかもしれないではないか。
「でも、作ったのはお兄ちゃんなんですよねー?」
にこにこと笑いながら言う見由。
まあ、確かにその通りではあるのだが。