「穂波はどうしたい?」

 結論を出す前に、穂波に聞いてみる。

 こないだは、いつも通りと言っていたが、そんなことを聞くところを見ると、彼女にも何か考えがあるのかもしれない。

「私たちは買い物に行くっていって抜けるのはどうかな」

「それだと、あの二人もついてくるんじゃないか?」

「だから、ゆうくんが私に何かプレゼントを買ってくれるってことにするの。そしたら、達也君の性格からして、邪魔はしないでおこうって思うでしょう?」

「ああ、なるほどね」

 まったく、こういうことに関してはよく気がつく女だ。

 俺は穂波の案に従うことにした。