そして次の日。俺は屋上で飯を食べていた。
といっても、あんぱんとクリームパンだ。
栄養は、夕食でとることにした。
近くには、穂波と星空がいる。二人は自作の弁当持参だ。
星空も、最近すっかり自炊が板についている。
「ていうわけで、来週の日曜日、サッカーを見に行くことに決まった」
あんぱんをかじりながら、俺が言う。左手には、パックの牛乳を持っている。
「ありがとぉー」
星空は胸の前で手を組み合わせながら言った。
本当に嬉しそうだ。
こんなに喜んでくれるなら、俺もクッキーを失ってまでセッティングした甲斐があったというもの。
「で、俺たちは途中で消えればいいのか?」
「そんなことしなくていいよ。いきなり二人きりにされたら、緊張しちゃうじゃない」
星空は俺の提案を、やんわりと退けた。
「祐介と穂波は、いつもどおりでいいから。変なことしないでね」
さらに念を押される。
「その日は告白しないのか?」
「さすがにいきなりはね。ま、学生生活も長いし、のんびりいくよ」
星空は弁当の卵焼きを口に入れながら言った。
確かに、そんなに焦る必要もないだろう。
俺たちは、九月の風に吹かれながら、昼食を食べた。
暖かかった昨日までとはうって変わって、今日は一気に気温が下がっている。
夏服だと、そろそろ昼でも寒くなってきていた。
もうすぐ衣替えの時期だ。
といっても、あんぱんとクリームパンだ。
栄養は、夕食でとることにした。
近くには、穂波と星空がいる。二人は自作の弁当持参だ。
星空も、最近すっかり自炊が板についている。
「ていうわけで、来週の日曜日、サッカーを見に行くことに決まった」
あんぱんをかじりながら、俺が言う。左手には、パックの牛乳を持っている。
「ありがとぉー」
星空は胸の前で手を組み合わせながら言った。
本当に嬉しそうだ。
こんなに喜んでくれるなら、俺もクッキーを失ってまでセッティングした甲斐があったというもの。
「で、俺たちは途中で消えればいいのか?」
「そんなことしなくていいよ。いきなり二人きりにされたら、緊張しちゃうじゃない」
星空は俺の提案を、やんわりと退けた。
「祐介と穂波は、いつもどおりでいいから。変なことしないでね」
さらに念を押される。
「その日は告白しないのか?」
「さすがにいきなりはね。ま、学生生活も長いし、のんびりいくよ」
星空は弁当の卵焼きを口に入れながら言った。
確かに、そんなに焦る必要もないだろう。
俺たちは、九月の風に吹かれながら、昼食を食べた。
暖かかった昨日までとはうって変わって、今日は一気に気温が下がっている。
夏服だと、そろそろ昼でも寒くなってきていた。
もうすぐ衣替えの時期だ。