「このままずっと…一生なにも思い出せないのかな…」



「姉ちゃん…そんなことねぇよ!絶対!」



コハク君は私を元気づけようと必死だった



「うん」




バンッッ



そのときすごい勢いで病室の扉が開いた




「ハル〜!」



そう叫んで私の元に走ってくる女の子…




「病院では静かにしてくださいよ!ユズナさん!」



コハク君が注意した…




「は〜い!でも静かにしろってのが無理だよ!だってハルが…ハルがぁ〜!」



思い出したように私に飛びついて来る