「リオーおはよ♪」
妃が朝から眩しい笑顔をむけて立っていた。
「おはよー」
今日は、久々に夏服に袖を通した。
とても新鮮で回りの生徒たちも鮮やかに見える。
「悠平クンと一緒に登下校しないの?」
「んー、帰りは一緒に帰るつもり」
靴箱を開けると何通かの手紙が入っていた。
「クスッ…今時渋いよねー」
何ていいながら、めんどくさそうに手紙をとる妃。
「あ、リオのは私がもらっとくか♪悠平クンに嫉妬されたら困るもんね」
「妃っ!」
妃はペロッと舌を出して先に教室に向かっていった。
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