「…そうかな?」




リオが顔を上げると、笑顔で頷く妃の姿があった。






「だって、ドキドキしたんでしょ?」




妃は面白そうに、ズイッと身を乗り出してくる。





「うん…」




「素直にならないと千紗に取られちゃうぞ♪」





「なっ…!」





妃は悪戯っぽく笑うと、箱を取り出した。





「スタッフの人にお昼ご飯でサンドイッチもらったから食べよー」






妃はリオに箱を渡すと、自分の箱も取り出した。






妃の笑顔にリオは思わず吹き出して笑ってしまった。