「私、千紗ちゃん苦手なんだよねー…」





妃は撮影の光景をみながら小さく呟いた。





その言葉にリオも深く頷きながら言った。




「同意ー。なんかすごいライバル視されてるよね(笑)」




「だよねー」








「なーに、しんみりしてんの?」





後ろからの声に2人同時に振り向く。





「悠平クンじゃん!」




悠平は笑顔でこっちに手を振っていた。





何もしないで固まっているリオを妃は肘で突付いた。







妃をうらめしそうに見てから、リオも小さく手を上げた。