リオはこの前の悠平のことを全て話した。 「ようやく言ったんだ、悠平クン」 妃はお菓子をつまんだままサラッと言った。 「…知ってたの?!」 「え…気づかなかったの?撮影のとき悠平クン、いつもリオと組みたがってたじゃん」 妃はお菓子を口に運びながらもう片方の手でケータイをいじっていた。 …組みたがってた? 悠平が? 「まさかー…冗談でしょ?」 リオの一言に妃が首を振った。 リオが肩をガクッと落とした。