そんなある日―…







「リオ、今度どっか遊びに行こー」




妃が撮影終わりの控え室でイスから立ちながら言った。




「うん、いーよ!」





リオがそう答えて間もなく






コンコン。






と控え室のドアをノックする音が聞こえた。






「はーい、どうぞー」



妃がドアに向かって叫ぶとすぐにドアが開いた。






「あ…編集長、お疲れ様です」




リオと妃はそう言って頭をペコッ、と下げた。








「リオに話があるんだ。悪いけど、妃は席を外してくれるかな?」







編集長がそう言うと、妃は小さく頷いて部屋から出て行った。