「…だって!」



リオがそう口を開いた途端に悠平が彼女に向かって微笑んだ。




「俺はリオが一番好きだもん」



「わ…私だって…」



私がモゴモゴと口篭もっていると悠平が「続き言ってよ?」と詰め寄ってくる。










「…私だってっ!…悠平が…好きだよ」



最後の方は本当に耳をすまさなくては聞こえないくらいの声だった。



言った途端に恥ずかしくなって、イスに座ったまま俯く。












「リオ、顔上げて?」






悠平の声が聞こえてゆっくり顔を上げると









「…んっ」




目の前に悠平がいて急に唇が重なった。