「美味しかったね!」 妃の笑顔につられて、リオも少し笑顔で頷いた。 「ねぇ、リオ。1個聞きたいんだけど…いい?」 「…何?」 いつもと違う妃の雰囲気に、リオは息を呑む。 「悠平クンがお見合いする事、リオは知ってた?」 ―…お見合い? お見合いって結婚するためにするやつの事だよね―…? 「やっぱり…知らなかったんだ」 妃は小さくため息をつくと、重たそうに口を開いた。