ピロロロロ―… ベッドの隣の机で、携帯が着信音を放つ。 「もしもしっ?!」 「あ、もしもし?リオー?」 「…あぁ、妃かぁ。どうしたの?」 リオは残念そうにため息をつくと一気に肩の力を抜いた。 「そんな残念そうな声出さないでよー。あ、明日撮影あるよね?」 「はいはい。撮影?うん、あるよ」 「そっか!じゃあ、それだけ。またね」 妃は一方的に電話を切ってしまった。