「ワザワザ学校まで迎えに来てもらってすみません、木山さん」







悠平が車の中で、運転手に語りかける。







「いいのよ、撮影忘れてたコイツが悪いんだから」





黒の長い髪をサラッと耳にかける運転手は、リオのマネージャーの木山である。







「…コイツよばわりしないでよ」




リオがムスッとした態度で足を組む。





「うるさい、餓鬼んちょ」




「そっちこそうるさい!クソババア」





女2人のすさまじいやり取りに悠平は肩を震わせて笑った。