「この猫どうしたの?!」
私がビックリした声で聞くと近くにいた友達が答えた。

「学校来る前に道で見つけた。」

その子は幼なじみのゆうま。少しやんちゃでいつもうるさいくらいに学校ではしゃいでる。
ゆうまに詳しく聞くと朝学校に来る途中、ゆうまの家の近くの草むらに霜をかぶってうずくまってたらしい

それを聞いて宝物を見つけてくれたように感じ、私は嬉しくなった。
「よく見つけたね!」

「放っておけないから」ゆうまは少し照れくさそうにゆった。

私がゆうまと話していると、騒ぎをききつけ先生も子猫のところへ来て昨日の給食で残った牛乳をあげていた。
すると先生が
「子猫この後どうするの?」
と私たちに聞いてきた。
学校で飼おう!とウキウキしながら言う子もいれば、先生飼えないの?と悲しそうに言う子もいた。
ゆうまは私に
「おまえの家で飼えないの?」と言ってきた。

私は連れて帰るつもりでいたけど、いざそう言われると親の言葉が頭に浮かぶ。
もう拾ってこないでよ!と何回怒られたかわからない。
でも子猫をあきらめる事はできず
「いいよ〜連れて帰る!」とゆうまに言った。