ベランダは寒かった。


そりゃそうだよね。


今、秋だし。


しかも夜だし。



それにしても…あの先生の慌てっぷりにはビックリ。


アタシは少し


ベランダのドアを開けた。



「あ、岩野先生…。どうしたんですか?」


ん?岩野?


もしかして保健の!?


「ちょっとお話が

   それより、この女物の靴…

        誰かいるんですか?」



ドキン!!!!!


やばいよ!


靴隠してないのかよ!



「あ、さっき妹が…置いてきました」


「あら、そう」



ええええ!!


不審に思わないの?


靴置いてったんだよ?


裸足で帰ったの?


とか思わないの?


あら、そう


って!!!


もしかして保健の先生もバカ?


って…。


アタシ…どんだけ突っ込んでんだよ。


って自分に突っ込んでみる。