扉の前には真っ白なプレートが掛かっており、資格更新場とある。


中へ入ると、空中に漂う円形の水だけの何もない部屋だった。


「これをどうするんだ?」

「水に触れるだけで大丈夫ですよ、この子が手から相手の事を読み取って、自動的に更新してくれますから」


言われた通りに水に触れる。


感覚は一切なく、不思議な感覚だと氷悠は思った。


「はい、オッケーです。何もなければ、水から離れていくんです」


無事更新も終え、氷悠が礼を言って立ち去ろうとすると腕を強く掴まれる。