蒼い長廊下を歩いていると、一際甲高い声が響き何かと思い振り向けば、うるさそうな少女がいた。


しかも、こっちに駆け寄って来て両手を組み目を輝かせる。


「あのあの!何処の方でしょうか!?

あ、資格の更新ですか?案内しますよ」


返事も聞かずに勝手に歩き出し、氷悠は苦手なタイプだと見た瞬間そう思ったが、どうやらそれは正しかった。



「仕事あるんじゃないのか?」

「大丈夫ですよ〜あとで空様のお部屋行きますけどね」

「……へぇ」



適当に相づちを打ちながら歩いていると、更新場所は案外すぐそこだった。